6月6日・7日に大阪Salon de Junie Moonさんで開催されるお茶会『3rd Anniversary party』にドレスセットを出品させていただきます。

3周年おめでとうございます(^o^)/



『Lotus Eater』


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ロータス・イーター
ギリシア語ではロートパゴス(単数)、ロートパゴイ(複数)
蓮の実を食べる人、蓮喰いびと
蓮の実を食べて浮世の憂さを忘れた人々(ギリシア神話より)


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転じて、
安逸をむさぼる人
怠惰な生活を送る人
世間に無関心な人
酔生夢死の徒
快楽主義者


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お人形遊びの甘美な愉しさを、
快楽の果実の味に重ねつつ。
そんな気分でつくりました。


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●蓮の花のワンピース
蓮の花がプリントされた生地を使ったクラシカルなワンピースです。

●甘い果実のヘッドドレス
ヴィンテージのリボンを使用しています。裁断により、ひとつずつ柄の出方が異なりますのでご了承ください。
ひもは首のうしろで結んでも、あごの下に結んでもお好みでどうぞ。

●蓮喰いびとの皿のブローチ
ミニチュアのお皿とカトラリー、
蓮の実(想像の)に見立てた小さなビーズを飾りました。ヘッドドレスに付けるとかわいいです。

以上、3点のセットとなります。


お茶会に行かれる方はもちろん、
大阪Salonに遊びに行かれるみなさま、
どうぞよろしくお願いいたします。


つづきはいつもの感じの、だらだらエッセイです。
たたみます。
* * * 

サマセット・モームに『ロータス・イーター』という小説があって、浮世離れした生活に身を投じた男の顛末が描かれていたのを思い出します。
さいきんの映画だと『グレート・ビューティー/追憶のローマ』がなんとなく頭をよぎりました。

蓮の実を食べると現世の苦しみから解放されるため、
それはきっと究極の快楽だと思うのですが、
自らの使命や目的も忘れてしまうという、
それはそれは危険な果実なのですね、蓮の実って。

ちなみにロートパゴイ族の常食とされるロータス(ロートス)は日本でよく見る蓮とはちがうらしく、
ヘロドトスによればエジプトの沼沢地に生ずる百合に似た植物(睡蓮の一種)だとか、
あるいはなつめに似た木の実だとか記述があるそうです。
いずれにしても想像上の植物であろうということです。

『イリアス』も『オデュッセイア』も超おもしろい!!
がっつり読みふけりたいです。


* * * おまけの読み物 * * * 

[わたし(オデュッセウス)の船団は]これから九日間、怖るべき風に流されて魚の群れる海を漂流したが、十日目になって、花実をつける植物を常食とするロートパゴイ族の国に上陸した。陸に上がって水を汲むと、仲間たちは直ぐに快速の船の傍らで食事をとった。一同が飲食を済ますと、わたしは二人の男を選び、それに報告をする役の男をもう一人つけて、ここにはパンを食う人間のどのような種族が住んでいるか、調べて来いと送り出した。この者たちは直ぐに出掛けてゆき、ロートパゴイ人たちと接触した。先方にはわれらの仲間を殺そうなどという気はまったくなく、ロートスを与えて食わせてくれた。ところが実に美味なロートスの実を食べた者は誰も彼も、復命することも帰還することも念頭から消えて、ロートスの実をかじりながら、ロートパゴイ人の許に住みつきたい、帰国などはどうでもよいという気持になってしまった。そこでわたしは、泣き叫ぶのも構わずむりやり船に連れ帰り、船に乗せると甲板の下へ曳きずりこんで縛りつけた。残りの頼もしい仲間たちには、ロートスを食(くら)って帰国を忘れる者が出ては困るから、即刻快速の船に上がれと命ずると、みな直ぐに乗船して漕座に坐り、順序よく並んで、灰色の海原を櫂で打ち始めた。

ホメロス『オデュッセイア』第九歌より引用 松平千秋訳 岩波文庫

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