新しいお洋服ができましたのでご紹介させてください。
冬らしいウールのコートのセットです。


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わすれな草のコートset


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↑どこが「わすれな草」なのかというと、
レンガ色のコートのそで口に、わすれな草のタグ(ドイツ語)をつけたからです。。。


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↑ミニベレーにも、わすれな草をイメージしたお花を散りばめています。


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↑ミニベレーは、クリップピンでとめる仕様です。
はっ、いま気づいたのですが、
この写真だと、ちょっと頭から浮いてるみたいに見えますね。。。
じつはこのあとクリップピンの付け方を改良したので、実際はもうちょっと収まりがいいです!
(スミマセン、近日中に写真を撮り直してUPしますー 汗)



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↑コートの胸元のリボンは、ぜんぶで3色あります。


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↑コート、スカート、ミニベレー、ソックスの4点セットです。

大柄の生地を使用しているため、スカートの柄の出方も1点ずつ異なりますし、
ベレーのポンポンの色合いも、段染めの毛糸で製作しているので、
ひとつひとつ微妙に色合いが異なっています。

なので、
今回のセットはまったく同じものはふたつとないのです・・・


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というわけで、こちらのセットを
本日、ロザリンペルレさんのレンタルボックスに納品して参りました。
お店へお出かけの際は、ぜひお手にとってご覧ください(^^)

どうぞよろしくお願い致します!






続きは、「わすれな草」にまつわる、わたしのひとりよがりな考察と思い入れとドイツロマン派について。
お時間のある方のみ、おつきあいください。
たたみます。

++++++++++++++++++++++++++++

わすれな草といえば、
上田敏の訳詩集『海潮音』にこんな詩があったなぁと思い出しました。


「わすれなぐさ」

ながれのきしのひともとは、

みそらのいろのみづあさぎ、

なみ、ことごとく、くちづけし

はた、ことごとく、わすれゆく。


ウィルヘルム・アレント

上田敏 訳



うつくしい、ひらがなの、うたですが、
すこし意味がわかりにくいかもしれないので、
おおまかな意味を解説してみると、
以下のようになります。


ある川の岸辺に一本(ひともと)のわすれな草が咲いている。
花の色は、ちょうど空と同じ水浅葱色だ。
この花に口づけするように、水の流れがつぎつぎに押し寄せてくる。
そうかと思えば、次の瞬間には、花のことなど忘れたかのように流れ去ってゆく。



青空のもと、川辺に咲く可憐な花が目に浮かぶような名調子だなあ、とうっとりします。
象徴派やラファエル前派ふうにイメージをふくらませるなら、
花の精に、水の精霊たちが次々と口づけしている擬人画を想像してみたり・・・


でも、さらに深くこの詩を味わおうと思うと、
この一編には、中世ドイツから伝わる伝説が下敷きになっていることを知っていなければなりません。


昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、誤って川の流れに飲まれてしまう。ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、
“Vergiss-mein-nicht !”(僕を忘れないで)という言葉を残して死んだ。残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にした。
-wikipediaより



この伝説が、「わすれな草」の名前の由来にもなっているとか。
英名のforget-me-notのほうが、耳慣れているかもしれませんが、
それにもまさる、日本語の「勿忘草」「忘れな草」も名訳ではないでしょうか!
これは1905年(明治38年)に植物学者の川上‪瀧彌‬によって初めて訳された言葉だそうです。

『海潮音』のことを書きたいと思って、
すこし検索かけてみたら、こんなことがするすると芋づる式にわかって、
しばしドイツロマン派の詩人たちに思いをめぐらせてしまいました。



けれども、ここからが本題です。

中世ドイツを舞台にした物語といえば、
わたしは迷うことなくノヴァーリスの『青い花』を筆頭にあげます。大好きなのです。
29歳で夭逝したロマン派詩人、ノヴァーリスの生んだ未完の傑作に描かれた、
主人公ハインリヒをはてしない旅へと駆り立てるやみがたい憧れの対象が「青い花」なのですが、
それが奇しくも、わすれな草の花弁と同じ色であることに気がついて、
思わずにんまりしてしまったわたしなのでした。
けだし、「青い花」とは、美しい少女の化身です。

ノヴァーリスについては、憧れが強すぎて
(それまで、多方面からノヴァーリスへの讃辞をさんざん目にしていた)
読みたくて読みたくて、やっと手にしたときは冒頭の献詩を読んだだけで、
陶然、恍惚となりました。


でもじつは、期待に反して、
翻訳の文体がちょっとひっかかるところもあって、
読後の感動は期待したほどではなかったというのが、
当時(だいぶ前・・・)の正直な感想でもあったのですが、
いまならいわゆる翻訳調の訳文から、むしろノヴァーリスの言葉の結晶化してゆく過程を味わってみようという気分になれます。
やっぱり「青い花」は唯一無二のすばらしい書物です!!


ところで、主人公ハインリヒは憧れの「青い花」をもとめて、
大いなる探索の旅に出るのですが、出立の際に、こんなことを思います。


「自分はこれから向かっていく世界からの長い遍歴を終え、
いつかまた故国へもどってくるだろう、
つまり自分はそもそも故郷へ向かって旅をしているのだ、という気がしたのだ。」(青山隆夫訳)



いつ終わるともわからない旅の目的地は出発地でもある。
当たり前のことなのですが、どんなに長い旅でも、その完了は帰還にあるのだと再認識させられます。
けれども、出発したときの自分と、帰って来たときの自分とは、かならずどこかが変容しているはず。

よく「家へ帰るまでが遠足です」なんて言いますが←
旅を終えた自分が、以前の自分より、少しでも引きあげられているのがいい。
良質な読書体験もまた、そうした旅のひとつになぞらえることができると思ったりします。





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- わたしを 忘れないで -

忘れてないよー、ハイホーさん!!



予約していたロイヤルさんも今日届きました。うしし。






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