代官山ジュニームーンにて開催中の
「Classic Cinama展」に参加しています。
詳細はお店のHPにてご確認ください。

お洋服のご紹介です。


『ラヴェンダーの咲く庭で』

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2004年のイギリス映画『ラヴェンダーの咲く庭で』をモチーフにしました。

老姉妹と、ヴァイオリンの天才である外国の青年の
ひとときの出会いと別れを描く、おばあちゃんの恋物語です。


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クラシカルなパフスリーヴのブラウスに、
つぎはぎのスカートを合わせました。
スカートはところどころレースを挟んだり、ピンタックを施したりして、
ポケットには庭で摘んだばかりのラヴェンダーをひと房挿しました。

ブラウスはスカートにウエストインして着せてください。
ブラウス、スカートの2点セットです。

着用写真は試作のもので撮影してしまったのですが、
ラヴェンダーの刺繍はビーズの種類を増やして、
もう少し立体的に見えるようにしました。
実際はこちらになります↓

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どうぞよろしくお願いいたします。



++++++++++++++++++++


以下は映画についてのつれづれです♪(´ε` )


この映画はまずテーマ曲なしにははじまらない。
「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」は
よくフィギュアスケートのプログラムなどにも使われていますが、
ヴァイオリンのソロが本当にいいなーとうっとり思います。

劇中でも、
なんともドラマティックな調べで、
ラストシーンを盛り上げるのですけど、
胸の張り裂けるような、
悲鳴のような、
心をつんざくような、
それでいて絞り出すような、
烈しいヴァイオリンの音色は、
本当に切ない(形容詞多いな)。


エトランゼである青年アンドレアの才能は、時間も性差も国籍も何もかも超えて、ただただ美しい。
彼はほとんど精霊のようです。
映画的にも、現実味なんて必要のないキャラクターなのでしょう。
彼のパーソナリティーはほとんど描かれていません。

そして、
はからずも、彼に惹かれてしまう老姉妹をマギー・スミスとジュディ・デンチという
2代イギリス女優が演じていて、
妹のアーシュラ役のジュディ・デンチは当時70歳くらいなのに、そのさまはもう、花も恥じらう乙女のようなのです。
ともすると、いい年をしてみっともないとかコメディになってしまいそうなところ、
一生懸命で、純真で、不器用で、でも気位は高くて、ホントにかわいいおばあちゃん。

マギー・スミスはちょっとファニーフェイスで、
すっとぼけた雰囲気(大好きです)で、
しっかり者の姉ジャネット役を演じていて、
キングス・イングリッシュを話す淑女なのですが、
たしなみ(他者への親切とか、品性とか清潔さとかそんなの)をこそ、身上としているようなちょっと世間ズレしたおばあちゃんです。
でも昔ははげしい恋をしたこともあったようで、そのへんの脚本もうまいなと思います。
はっきりとは描かれませんが、
姉妹はかつて戦争で青春を奪われたらしいことがほのめかされます。

きっと、アーシュラ(ジュディ・デンチ)は恋を知らないままおばあさんになってしまったのでしょう。
失った恋も切ないですが、
実らなかった片恋の切なさは、彼女が老女であるだけに、
よけい時の流れを残酷に感じさせます。
青年はまるで過去を持たず、自由で、若く才能豊かなだけ、もっとよけいに。



ところで。
DVDのジャケットが青紫色で、
ラヴェンダーに囲まれているので、
どこかにきっと一面のラヴェンダー畑のシーンが出てくるのかな、
きっとキレイだろうなって期待して観ていたのですが、
ラヴェンダー畑はまったく出てこず(笑)

老姉妹のお庭の片隅に咲いていて、
アンドレア青年が戯れに2人にプレゼントする花束が、
ラヴェンダーなのであった!!

でも原題は「Ladies in Lavender」です。
ちょっと調べて見たら、
ラヴェンダーはドライフラワーやポプリにしてタンスにしのばせるお花ということから、
「大切にしまっておく」という意味合いがあって、
転じて、Ladies in Lavenderには、
オールド・ミスといった含みがあるのだとか。ひゃー。

ちなみにラヴェンダーの花言葉は、いろいろあるけど、
「あなたを待っています」「期待」がぴったりくる感じがしました。


ついでに『アンの青春』に出てくる
ミス・ラヴェンダーも思い出しました。
彼女も、昔の恋を引きずったまま独身を通している中年女性だったな、と。
やっぱりそういうニュアンスがあるのかしら。モンゴメリは引用魔だから、確信犯かもな。
機会があったらきちんと調べてみたいです。

そんなわけで、この映画にも
もしラヴェンダー畑がどーんと出てきたら、
ヴィジュアル的にはインパクトあっただろうけど、
ちらっとひとつかみの花束だけっていうのも、意外な鮮烈さをのこして、
粋な演出だなと思い至る。

ともあれ、王子様を待ちすぎておばあさんになってしまったお姫様にも、
一瞬でも王子様が通り過ぎたのだからよしとしたいな。
そういう恋もあっていいよね。

なにしろ主演2人と曲がすごくいいので、
わたしはとても好きな映画です。


マギー・スミスもジュディ・デンチも、
ここ数年だけでも、主演映画を何本も見ました。
『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』
『あなたを抱きしめる日まで』
『パリ三区の遺産相続人』
『ミス・シェパードをお手本に』などなど。
どれもちゃんとおもしろかったです。
作り手が2人を本当に尊敬しているのも伝わってきて、
やっぱり名女優はすごいですね。


あとね、お気づきかもしれませんが、
この映画はクラシック・シネマではないですよね(汗)
はは・・いつもちょっとテーマとズレてしまうのはなぜだろう・・



さてさて、
長々とおつきあいいただきありがとうございました。
では、どうぞよろしくお願いいたします。

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